婚活アプリや婚活サービスでは年収を公開していない女性がいます。この行為は基本的には不誠実だと感じます。
年収を公開するべきだと思う理由
平等ではない
年収を公開していない女性が同じく年収を公開していない男性のみを婚活の対象とするのであれば、 お互い様であり平等であるので問題はないと思います。しかしながらこのような方はとても少ないと予想します。従って、この議論からは外します。年収を公開している男性に対して年収を公開せずにいいねを送る、お見合いを申し込むことは情報の対称性という意味で不公平です。もちろん、相手の公開していることすべてを同じように公開しなければならないとは考えていません。例えば好きな食べ物など結婚においてそれほど重要でないことに関しては、たとえ相手が公開していても自身が公開したくない、必要がないと考えているのであればそれで問題ないと思います。しかしながら以降で詳しく述べるように経済力というのは基本的、かつ大切な情報です。このような情報を一方だけが知ることができるというのは不条理だと感じます。
さらに、同じ立場に立っていないという意味でも不平等だと思います。年収を公開することはそれなりの勇気が必要ですが、 勇気を出している相手に対して自身は勇気を出さないことは不平等でしょう。
年収は大切な情報
経済力そのもの
経済力によって何ができるかが大きく異なります。海外旅行に行ける回数や購入できる車、カメラなど趣味に関することはもちろん、どこに住むことができるかなど生活に関すること、さらには子供が生まれてからはどのような教育を受けさせることができるかも経済力によって左右されます。結婚相手の経済力によっては思い描いている人生のプランを実行できない可能性もあります。能力、頭の良さ
年収というのは基本的に自分が好きに決められるものではなく、社会からの客観的な評価です。年収が高いということはその人の頭の良さや仕事力が認められているということでもあります。つまり、その人の能力を推察する大切な情報でもあります。価値観、生き方
上記の能力は一朝一夕に高められるものではなく、人によっては幼少期から現在までの10年、20年などの長期的期間を継続的に努力してきた結果です。つまり、年収が高い人というのは少なくとも経済的に評価されるという意味での努力ができる人です。そのような人は他の分野でも努力できる可能性が高いと思います。リスク
結婚生活において、夫婦どちらかが事故や病気などによってそれまでのように仕事ができなくなるリスクがあります。その場合、例えば以下のような同じ世帯年収の家庭ではどちらがのリスクが高いでしょうか。- 夫 800万円 妻800万円 世帯年収1600万円 (バランスが取れている)
- 夫1000万円 妻600万円 世帯年収1600万円 (アンバランス)
夫婦の関係性
夫婦の経済力が異なっていたとしても、夫婦は対等であるべきだと思います。しかしながら、実際には経済力の差が関係性にも多かれ少なかれ影響を及ぼすことがあります。例えば、たくさん稼いでいる相手に対して意見を言いにくいなどです。さらに悪い例では、相手のことを愛していない、または憎んでいても経済的に依存しているので別れることができないということもあるようです。離婚することは避けたいですが、愛してもいないのに愛しているように偽って関係を維持することよりは離婚した方が互いにとって幸せだと思います。このとき、互いの経済力がなるべく釣り合っている方が離婚の足かせにはならないでしょう。逆に言うと、結婚しているということは互いに愛し合っていることを意味するという可能性が高くなります。年収を公開していない女性に対して抱く印象
医者など高収入だと推察できる方の場合、年収が低いから公開していないのではなくて別の理由がある、例えば経済力が高い女性が敬遠されることを防ぐ、逆にヒモになりたい男性からの申込みを減らすためだと推察します。そのため、不誠実だと感じる度合いはそのような方以外の場合よりも低下します。しかしながら、正々堂々と公開したら良いのではと感じます。その他の場合、以下のネガティブな印象を受けます。
- 自分の仕事に対して誇りを持っていない
- 年収が低い、経済的に自立していない
- 社会からの評価が高くない
- 経済力を求められることに抵抗を持っている、パートや専業主婦を希望している
- 男女平等な精神を持っていない
- 精神的に自立していない、幼い
年収を公開しないという戦略
倫理的観点から年収は公開すべきと書きましたが、倫理的観点を無視すれば年収を公開しないことは婚活における一つの戦略として役に立つかもしれません。経済力で評価されたくない場合
男性を経済力で評価しないのであれば、人間性、中身を見て欲しいので年収を公開しないという戦略はありだと思います。女性が経済力が高いことを隠したい場合
世の中には自身の経済力よりも妻の経済力が高い場合、それを快く思わない男性もいます。そのような男性の場合、付き合ってから、または結婚してから女性の年収を知った方がその女性を受け入れやすくなる可能性があります。女性の持っている素敵な点が分かり自分より経済力が高いというネガティブな感情が薄れる、薄れないとしてもこれまでにかけたコストを考えると新しく別の人を探すことは気が進まないなどの理由があると思います。とはいえ、自身より経済力が高いことを不満に思う考え方を男性が変えることができない場合、お互いの関係が悪くなった際などにくすぶっていた不満が表出する可能性もあると思います。つまり、リスクを伴います。
さらに、このような考え方を持っている男性が精神的に大人か、誠実かといえばそうではないでしょう。自身より能力が高い人を素直に認めることができない男性、古い価値観を引きずっている男性と結婚しても幸せになることは難しいのではないでしょうか。
女性が経済力が低いことを隠したい場合
年収を公開していない女性に対していいいねを送る、お見合い申し込みを行う男性は女性の経済力をあまり当てにしていない可能性は高いと思います。年収を非公開とすることで経済力を当てにする男性を除外することができます。しかしながら、経済力をあまり当てにしない男性は自身の方が経済力が高い場合、家事育児を女性にやってもらうことを期待していたり男性の方が家庭内の地位(上下関係)が高いことなど別のことを期待している可能性もあります。つまり、この場合もリスクを伴うのではないでしょうか。まとめ
以上の理由から、年収を公開せずに公開している相手にアプローチすることは恥ずべき行為だと考えます。年収を公開していない男性もいると思いますが、上記の考え方は男女関係なく同じです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。