年収を公開している女性会員の割合を各婚活アプリ、サービスで比較

2020/04/11

高学歴 高収入

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以前の投稿ではIBJメンバーズで年収を公開している女性会員の割合は約5%であることを書きました。今回は他の婚活アプリ、サービスとの比較を行ってみました。結果として、他と比較してIBJメンバーズの女性会員は突出して年収を公開している割合が少ないということが分かりました。

まえがき

婚活アプリ、サービスでは年収を非公開にしている会員がいます。私は男性なので女性の情報のみ知ることができて男性の情報を知ることができませんが、義務化されていない限り女性だけではなくて男性にも存在すると思われます。以降では、私が加入している各婚活アプリ、サービスにおいて年収を公開している女性会員の割合を比較してみたいと思います。

年収の公開、非公開だけを条件とした比較

以下に2020/03/29時点での各サービスにおける年収を公開している女性の割合を示します。年収を公開しているか、していないかという直接的な検索項目はないので、年収を公開していると見なすためには以下の条件を設定しました。従って、pairsの場合は年収200万円未満、IBJメンバーズの場合は年収300万円未満の女性は年収を公開していても下記表中の「年収を公開」には含まれないことをご承知ください。



女性会員数
割合 [%]
検索条件
全体年収を公開年収を公開
(1)pairs1,616,851178,21611年収200~3000万円
(2)ゼクシィ縁結び225,16357,17625200万円未満~1,500万円以上
(3)エン婚活9,8858718880万円~1000万円以上
(4)IBJメンバーズ24,44812815300万~2000万


以下の順に割合が高い結果となっています。
pairs < ゼクシィ縁結び < エン婚活

この順は、必要となる費用(入会金、月会費など)と同じ順となっています。
pairs(女性は基本無料) < ゼクシィ縁結び(月額) < エン婚活(月額)
※月会費だけの比較ですが、実際には入会金などの費用も発生します。

そのため、

(a) 必要な費用が高いサービスほど女性会員の経済力が高いので年収を公開する抵抗が低い

というひとつの推論が可能かと思います。さらに、この順は入会に必要な手続きの煩雑さや婚活の手間とも同じ順となっています。つまり、

(b) 諸手続きの手間をいとわないほど婚活に真剣な女性ほど年収を公開することに抵抗が少ない

という推論もできるかと思います。

しかしながら、これらのサービスの中で最も高額な費用と手間を必要とするのはIBJメンバーズです。それにもかかわらず、最も割合が低くなっています。これは(a)、(b)の仮説に当てはまりません。

年収の公開、非公開だけでなく現実的な条件を加えた場合の比較

上記は年収以外の条件は指定せずに検索しましたが、一般的には各種条件を設定すると思います。そこで、全く同じではないですがある程度私の希望する条件に近い設定で検索してみました。

以下が共通の条件となります。各サービスで設定できる条件は異なるので、これ以外の条件は設定が異なることもあります。従って、検索結果の会員数よりも割合に注目していただきたいと思います。もちろん、条件が同一ではない為完全に比較できるわけではないことをご承知ください。しかしながら、参考にはできるかと思います。

年齢30~33歳
地域東京、神奈川
最終学歴大学、大学院
婚姻歴なし
子供の有無なし
喫煙吸わない

以下に結果を示します。年収を公開しているかいないかの検索条件は変更していません。


女性会員数
割合 [%]
検索条件
全体年収を公開年収を公開
(1)pairs40720350年収200~3000万円
(2)ゼクシィ縁結び967477200万円未満~1,500万円以上
(3)エン婚活627587940万円~1000万円以上
(4)IBJメンバーズ405256300万~2000万


この結果を考察してみます。

すべてのサービスにおいて年収を公開している割合が増加した

pairs、ゼクシィ縁結び、エン婚活、IBJメンバーズのすべてにおいて年収を公開している女性会員の割合が増加しました。これは住む地域、学歴、喫煙と経済力の間に相関(*1)があり上記の条件を設定した方がしない場合より経済力が高くなり、結果として年収を公開する抵抗が減ったのではと考えます。

(*1) 以下の傾向があります
  • 学歴が高いほど経済力が高い
  • 地方より都市部、特に東京圏の方が経済力が高い
  • 喫煙率が低いほど経済力が高い(ex. 日本における喫煙の学歴差
しかしながら、各サービスにおいて割合の増加率は異なります。


年収を公開している割合 [%]
条件1条件2比[%]
(1)pairs1150453
(2)ゼクシィ縁結び2577304
(3)エン婚活8894106
(4)IBJメンバーズ56118

条件1 条件設定なし(年収公開を除く)
条件2 条件設定あり(上記で説明)

pairsが条件1と条件2の比が最も大きく、次にゼクシィ縁結びが大きく、エン婚活とIBJメンバーズはほぼ変わらず、かつ比も100%に近くほとんど割合は変化していないとも言えます。pairsは女性は無料の婚活アプリであり登録のハードルがとても低いです。その一方、エン婚活とIBJメンバーズは婚活サービスであり、手続き、活動、費用の観点からもハードルは高いです。ゼクシィ縁結びはそれらの間にあります。そのため、pairsでは会員の質のばらつきが多く、上記の結果につながったのではないかと推察します。要するに、pairsの会員は玉石混交、エン婚活とIBJメンバーズは同質な傾向があると思います。

年収を公開している女性会員数は各サービスの全会員数とは比例しない

条件を設定した結果、各サービスにおいて年収を公開している女性会員の割合は条件を設定しない場合よりも高くなりました。しかしながら、各サービス間の関係は変化せず、以下の順となっています。
IBJメンバーズ < pairs < ゼクシィ縁結び < エン婚活

また、条件2かつ年収を公開している会員数は以下の関係になっています。

IBJメンバーズ < ゼクシィ縁結び < pairs < エン婚活

pairsの会員の質は低いですが、会員数が圧倒的に多いので(女性約1,600,000人)結果的に質の高い会員数 = 質の高い会員数の割合 × 全会員数がエン婚活に次いで多くなっています。婚活アプリとはいえ、pairsはコスパが高いのではないでしょうか。しかしながら、婚活の本気度はやはりpairsの方が低い傾向にあると思うので、会員数だけでは比較できないと思います。

IBJメンバーズでは、エン婚活の約1/20(587人 vs 25人)、pairsと比べても約1/10(203人 vs 25人)の会員数となっています。入会金、活動費、成婚費などpairsとは比べ物にならないほどの費用が必要であるにもかかわらずこの結果です。

なぜIBJメンバーズでは他と比較して年収を公開している女性会員の割合が少ないのか


以下の原因が考えられると思います。

女性の問題

日本の女性は諸外国と比較して自立心が低いことが知られています。とはいえ、これはIBJメンバーズに限定されたことではなく、pairsなど他のサービスも同様です。ちなみに私の会社の同僚女性は、結婚したら専業主婦になりたいと友達の女性が希望していることについてありえないと嘆いていました

pairsなどの婚活アプリに抵抗を持つ人がいます。私も当初は顔写真を公開することなどに抵抗を持っていました。この傾向は特に女性に強いと思います。そのような方はアプリよりも安心できるIBJメンバーズなどの婚活サービスを好む傾向があるのではないかと推測します。
その一方、婚活サービスを敬遠する人もいると思います。私はしかたなく婚活サービスに加入していますが、本当は加入したいとは思いません。その理由として以下の気持ちがあります。
  • 紹介など受けずに自分で相手を選びたい
  • マッチング後にいきなりお見合いするのではなくて事前にメッセージを交換して会うべき人かどうか見極めたい
  • 会う日時、場所も担当者を介すのではなくて直接やり取りして決めたい
  • いろいろ定められているルールが煩わしい
  • カウンセラーのサポートを必要としていない
  • 高額な入会金、成婚金など払いたくない
このような女性は婚活サービスではなくてアプリを選ぶ傾向にあるのではないでしょうか。つまり、アプリに抵抗が少ない女性は先進的、アプリに抵抗があって婚活サービスを好む女性は保守的な傾向があり、後者の保守的な女性は男性は女性に経済力を求めないという古い価値観を持っている割合が高く、その結果年収を公開しないことをおかしいことだとは思わないという仮説を考えることもできます。

しかしながら、上記の仮説ではpairs、ゼクシィ縁結び、エン婚活の関係を説明することができません。例えば、アプリであるpairsよりもエン婚活の方が年収を公開している女性の割合が高くなっています。

もちろん、アプリを好むか婚活サービスを好むかは女性の持っている価値観だけでは決まらず、置かれた状況にも大きく依存すると思います。

IBJメンバーズの問題

  1. 男性に対しては年収の公開を義務付ける一方、女性には義務付けない
  2. お見合いの際は費用を男性が払うことをルールとしている
1.に関しては、IBJメンバーズでは女性は年収を公開しないことがデフォルトとなっていて、公開を希望する人は公開できるというスタンスとなっています。女性に年収公開が義務付けられていないという点はエン婚活も同様であるにも関わらずエン婚活の方がはるかに公開している割合が高いのは、両者でスタンスが異なっているためではと推測します。
ちなみに、2.に関しては、エン婚活では割り勘にすることをルールとしています。pairsとゼクシィ縁結びではルールは定められていません。他のサービスと比較してIBJメンバーズは男女に関する価値観が古いように感じられます。

まとめ


各婚活アプリ、サービスへの入会を検討する際は会員数に目が奪われることもあると思います。しかしながら、会員の質にも注意が必要となります。特に自身が高収入の男性、かつ女性にも自分同様に高収入を求める場合は、IBJメンバーズに入ることに意味があるかどうかをよく考えることをお勧めします。

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